3.宗教組織による洗脳と、棄教・改宗の難しさ
宗教に関係する事件が起きるたびに、宗教組織の洗脳と盲信・狂信がクローズアップされます。宗教には確かに洗脳と盲信が付きまとっており、それらがさまざまな問題を引き起こしています。そのため多くの現代人は宗教を嫌がり、軽蔑するようになっています。スピリチュアリズムも、地上の宗教の洗脳や盲信・狂信を厳しく批判しています。それは宗教組織による洗脳と盲信が、人間にとって一番大切な魂を牢獄に閉じ込め、霊的成長を妨げることになるからです。
宗教は本来、人間の霊的成長を促し、人類を真の救いへと導く使命を持っています。しかし、宗教組織の洗脳によって人々の霊的成長は妨げられ、さまざまな悲劇が発生するようになっています。さらに宗教は組織エゴを増大させ、宗教同士の争いや戦争を引き起こしてきました。「これまで宗教は人類に幸福をもたらしてきたのか?」との質問には、“NO”と答えざるをえません。宗教組織はまさに、地上世界における悲劇の元凶であり、地上世界の汚点なのです。
ここではそうした地上の宗教の最大の問題である“洗脳”と“盲信・狂信”について取り上げます。それを通して地上の宗教の本質を明らかにしていきます。
本章の内容は次のようになっています。
- (1)宗教組織と宗教活動を支える洗脳――洗脳の成否が、教団の拡大・発展を決定
- (2)宗教組織による洗脳の本質とは
- (3)宗教組織による洗脳の目的――教団に対する盲信者・狂信者をつくり出すこと
- (4)宗教組織という醜い世界――この世と変わらない欲とエゴが渦巻く世界
- (5)宗教組織の崩壊の始まり――洗脳による組織維持の限界
- (6)宗教組織から離れる難しさ
- (7)子供に対する宗教的洗脳の恐ろしさ
- (8)死後にも続く宗教組織による洗脳の悲劇
- (9)洗脳とは無縁のスピリチュアリズム――この世の宗教とすべての点で対極にあるスピリチュアリズム
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