(6)サークル活動の行き詰まりと解散について

1)他のサークルへの移動について

サークルのメンバーは、自分が所属するサークルが霊的に停滞したり、当初の目的から外れ、あまりにも低いレベルの歩みしかできなくなったと思ったときには、そこを去るべきかもしれません。「より高い霊的世界を求めたい、もっとスピリチュアリズムへの貢献をしたい」という思いが真実であるなら、これまでのサークルを去り、自分の霊性に合った別のスピリチュアリストとの交わりを求めることは間違いではありません。

霊界では「霊的成長」にともない、それまで所属していた「類魂」から抜け出て、より高い別の「類魂」に入っていくことになります。地上の霊的グループ(スピリチュアリスト・サークル)の間でも、同じような移動が行われてしかるべきです。それは「霊的成長」にともなう当然の結果と言えます。

むろん、他のサークルへの移動は“純粋な動機”に基づくものであることが大前提となります。自分の未熟さゆえの利己的な動機・不純な動機から他のサークルを求めても、良い結果は得られません。大きな霊的損失をこうむることになり、その責任はすべて自分で負わなければならなくなります。

2)サークル活動の行き詰まりと、サークルの解散

霊界からの導きによって地上で霊的真理に出会うという幸運に浴し、スピリチュアリズムの普及をライフワークにしようと決意しながらも、時間とともにその感動が薄れ、大義を忘れてしまうようなことがあります。地上生活は感動とマンネリ、緊張と弛緩のサイクルの繰り返しの中で進んでいきますが、“スピリチュアリズム”という肝心な世界を見失ってしまうことは人生最大の損失であり、人生そのものの失敗と言えます。「スピリチュアリズムのために喜んで自分の人生を捧げたい!」という決意が失われるなら、自動的に物質欲に翻弄されるようになり、この世の人々と大差のない状態に堕ちてしまいます。

時としてサークルのメンバーが、お互いの意見の食い違いを埋めることができず、険悪な人間関係に陥って自己の霊的成長やスピリチュアリズムへの貢献に対する熱意を失ってしまうことがあります。もしそうした事態が生じ、もはやサークルの存在自体がメンバーの魂の成長にとってプラスにならないと思われるような場合には、サークルを解散するべきです。それぞれがいったん自分の世界に戻り、じっくりと考え直すことが必要です。

最終的な決断は――「各自の霊的成長にプラスとなっているか」「人々への貢献にプラスとなっているか」「霊界の良き道具となっているか」ということを基準として下すべきです。サークルを維持することが重要ではなく、一人一人の霊的成長とスピリチュアリズムへの貢献が大切なのです。いったんサークルを解散して、高い世界で心を一致させることができる別の人間との出会いを求めて新たなサークルづくりに乗り出すことは、さらなる進歩の扉を開くことになるかもしれません。

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