霊と招霊に関するQ&A

8.低級霊やイタズラ霊を撃退するには

ニューズレター第22号

ここまで見てきて分かるように、先祖供養や招霊会には、常に低級霊やイタズラ霊の介入が付きまとっています。大半の人々は誠実に一生懸命「先祖供養」に励んでいるのですが、真剣になればなるほど低級霊が働き、さまざまな怪奇現象や霊障が生じるようになります。

こうした低級霊やイタズラ霊を寄せ付けないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。もし低級霊やイタズラ霊が来たら、どのようにして撃退したらいいのでしょうか。最後にこうした問題を取り上げることにします。

従来の邪霊の排除方法は効き目があったのか

昔から宗教では邪霊をはらうために、加治祈祷や読経・お祓い・さまざまな霊術・儀式などが行われてきました。こうした方法で、本当に低級霊・イタズラ霊を追い払うことができたのでしょうか?

古来から邪霊を排除する目的で人間がやってきたことは、何の解決にもなっていません。邪霊を排除するどころか、ますます付け上がらせる結果となっています。

“エクソシズム”は効果があるのか

西洋世界では昔から“エクソシズム(悪魔祓いの儀式)”が行われてきましたが、これは本当に邪霊を排除する効き目があったのでしょうか?

日本ではお祓いや除霊などがこれに類しますが、それが実際に成功したという話をどのくらい耳にしたでしょうか? 大抵はますます騒ぎが大きくなっていないでしょうか?

イタズラ霊というのは、自分が悪魔扱いにされるのを面白がるものです。低級霊は、地上の祈祷師や宗教者・修行者が必死にお祓いや祈祷をする様子を見て、せせら笑っています。何ひとつ痛手にはなっていません。吸血鬼ドラキュラは、十字架を突き付けられると一目散に退散しますが、そうした話は物語の中でしか存在しません。低級霊にいくら十字架をかざしても、お札を貼っても、九字くじを切っても、何の効力もありません。

お守り・お札・魔よけグッズは、どのくらい効果があるのか

昔から魔よけのために、お守りを身につけたり、お札を家屋敷に貼ったりすることが行われてきました。ある霊能者は、こうしたものによって邪霊の侵入を防ぐことができると言いますが本当でしょうか?

物質には、霊に対して何の影響力もないことはご存じのはずです。お守りやお札・魔よけグッズの効用は、信じやすいお人好しの人間の想像や、妖怪物語の中にしか存在しません。まったく無知からの迷信以外の何物でもありません。ニューエイジで流行しているクリスタルにも特別な力はありません。これらはまったく霊と物質との関係が分からないところからの、馬鹿げた考えなのです。

いい加減なことを言う霊能者を信じてはなりません。こうした迷信を悪用したさまざまな霊感商法が、社会問題となったことは記憶に新しいところです。

神の名を唱えれば、邪霊を撃退できるのか

霊能者や祈祷師は、よく神の名を唱えて邪霊を取り除こうとしますが、そうした方法で邪霊は引き下がるでしょうか?

誠意を持った人間が神の名を唱えるならば、時には神の名の響きに低級霊がたじろぐようなことがあるかも知れません。しかし霊性の低い人間が、単なる紋切り型の呪文を唱えるだけでは邪霊は退散しません。要は神の名を唱える人の“霊性”の問題なのです。

霊性の高い人間から発せられる言葉には、高次元の霊的エネルギーが込められているため、これが低級霊を排除することになるのです。単なる言葉には霊的な力はありません。

建物や土地の聖別化について

古来より、建物や土地をさまざまな方法でお祓いしたり、しめ縄などで囲って結界けっかい(聖域)をつくり、邪霊を寄せ付けないようにすることが行われてきました。果たして、それで本当に邪霊を締め出すことができるのでしょうか?

昔から建物や土地を霊的に浄化する目的で、さまざまなことが行われてきました。聖水や米・塩・砂などをいて清めたり、さかきぬさで邪霊や邪気をお祓いするといったことが行われてきました。しかし現実には、そうした物質的手段によって邪霊の類を排除することはできません。

建物や土地の聖別は、霊や地上人の放つ霊的エネルギーによってなされるものです。建物や土地を浄化しようとする人間に、高い霊的意識があるときのみ、霊的浄化は可能となります。どのような手段を用いるのか、何を撒くのかが問題ではなく、浄化しようとする人間の霊的内容・霊的意識が何より大切なことなのです。その人間から発せられる霊的エネルギー(オーラ)が清らかで高次であることが重要であり、それが浄化の決め手となるのです。

霊性の高い人間が撒く水や塩・砂には、高い霊気が宿り、それが邪気を祓うことになります。霊性の低い人間が、どれだけ多くの塩を撒こうが、何時間それを続けようが、決して邪気を祓うことはできません。

しかし、こうした霊的浄化の効果は、あくまで一時的なものであるということを知っておかなければなりません。せっかく霊的に浄化しても、その後に霊性の低い人間が住み着いて邪気を放つようになるならば、そこは醜い霊気の支配する場所になってしまいます。敏感な霊能者は、家の中に一歩足を踏み入れるだけで、その家の住人の霊気を察知することができます。霊的に清らかな家かどうかが簡単に分かってしまうのです。

人間の肉体は“霊性”によって清められたり醜くなったりします。「霊主肉従」の状態を保っている人の肉体は浄化され、その人の近くにいるだけで清々しくなり、元気が出てくるようになります。反対に肉体本能だけに支配されて「肉主霊従」の状態が続けば、肉体は醜悪化することになります。そうした人の肉体からは、邪気が放出され、ひどいときには周りにいる人々は吐き気を催したり、頭を締めつけられたりするようになります。このように物質である肉体は、霊気によって浄化度が左右されます。

建物や土地の浄化も肉体の浄化と同じで、そこに暮らす住人の“霊性”によって決まることになります。肉体本能が渦巻くような場所、物質欲に駆られている人々がお参りに集まるような場所は、霊的に見ればまさに暗黒です。人々が集まる神社仏閣はむしろ霊的に汚れていることが多く、人間があまり足を踏み入れない自然の中の方がずっと霊的に清らかなのです。

出てきた低級霊を引き下がらせるには、どうしたらいいのか

出てきたのが“低級霊”だと判明したとき、引き下がらせるにはどうしたらいいのでしょうか?

取り合わないことです。しかし、そもそも低級霊に付け込まれるような愚かなことをしていながら、それに感応して出てきた霊が、どうして簡単に引き下がるでしょうか。そうした霊に対しては、一笑に付して無視することです。何をやっても人間が怖がりもせず、大騒ぎもしないとなれば、馬鹿馬鹿しくなってやめるでしょう。

自分は魔王であるとか、それらしい神の名前を仰々しく名乗って出てくる霊がいますが、それは低級霊が勿体振っているだけです。「騙されないぞ!」という毅然とした態度で臨めば、低級霊は出てこなくなります。

イタズラ霊を撃退するいい方法とは

イタズラ霊を撃退する一番賢明な方法とは何でしょうか?

善良な霊に来てもらえるように、人間側が善行に励むことです。そうすれば低級霊もイタズラ霊も退散して二度と来なくなります。善と悪は相入れないものだからです。心がけの問題です。善良な心がけの漂う場所には、善良な霊しかやっては来ません。高級霊の援助を得られるような純粋な利他愛の実践者には、低級霊は近づくことはできません。

邪霊に付け込まれないようにする最も確実な方法は、高級霊の資質を可能なかぎり見習うことです。

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