イエスの地上再臨と“大宗教革命”
――地球上の宗教は、霊界から見るとすべて失格
インフォメーションNo.51
はじめに
2021年、前代未聞の歴史的大事件が発生
歴史の大転換期に生きている人間には、自分が今、どれ程重要な時代にいるのかを実感することはできません。50年後、100年後、あるいはもっと後になって、それが歴史の大きな転換期であったことに気づくようになります。地上人にとって「イエスの地上再臨」は、まさにそうした前代未聞の歴史的大事件でした。「イエスの地上再臨」は、地上人の目に映らないところで発生したため、ほとんどの人間がそれに気づかず、霊性に恵まれ、霊的視野が開かれた一部のスピリチュアリストだけが、その事実を真っ先に受け入れることになりました。
その後、徐々に「イエスの地上再臨」の事実が知られるようになり、その出来事のあまりの重大さに圧倒された人々は、混乱と戸惑いの渦に巻き込まれることになりました。なかには、意識的にその事実を知らなかったことにしようとする人や、“そんな話は空想にすぎない”と自分流の屁理屈を並べて、頭から否定しようとする人間も現れました。
「イエスの地上再臨」は、厳然とした事実です。それほど遠くない未来には、2021年に「イエスの地上再臨」という前代未聞の歴史的大事件が発生したことが、多くの地上人によって認識されるようになります。
イエスの地上再臨の目的
イエスの地上再臨の目的については、これまで何度も述べてきましたが、もう一度確認します。イエスの地上再臨の目的は――「地球人類の救済」というシンプルな言葉で端的に示されます。イエスは、「霊的無知」から悲劇と不幸を招いてきた地球人類を救うために地上に再臨しました。
再臨に先立ってイエスは、『シルバーバーチの霊訓』という最高次元の「霊的真理」を地上世界にもたらしました。「霊的真理(神の摂理)」に一致した生き方を教え、地球人類を救う道を前もって示そうとしたのです。
イエスの地上再臨が起こす、歴史上“最大の宗教革命”
イエスの地上再臨は、必然的に地球上のすべての宗教に大きな影響を及ぼすことになります。地球上の全宗教に根本的な変革を迫る“大宗教革命”を起こすことになるのです。
地上の宗教は、神の摂理である「霊的真理」を知らないために、人々に間違った教えを説いてきました。人工的な教えで人々を騙し、霊的成長を妨げ、人類を悲劇と不幸の中に追いやってきました。スピリチュアリズムは、そうした間違った宗教を“人類の敵”として追放します。スピリチュアリズムの普及・拡大にともない、地上の宗教は徐々に駆逐されていくようになります。そして「神の摂理」に一致した正しい宗教が、地球上に確立することになるのです。
今回のインフォメーションでは、「イエスの地上再臨」によって始まった、人類史上“最大の宗教革命”について見ていきます。イエスの地上再臨を機に、イエスによって組織された大霊団が、地上世界に働きかけを開始しました。今、億万の高級霊が一糸乱れぬ協調体制の下で、“大宗教革命”を推進するために強力な働きかけをしています。時間の経過とともに、イエスを中心とする大霊団の働きかけが、地上人の間でも感じられるようになっていきます。
今回は、イエスが主導する“大宗教革命”について取り上げますが、それは現在、宗教の教祖や教団幹部として大きな責任を持っている人々に向けて強力なメッセージを発することになります。指導的立場にある人々が、再臨したイエスが推し進める“大宗教革命”の事実を受け入れ、自分たちの教団を神が認める本物の宗教へと引き上げる決断をされることを願っています。勇気を振り絞って歴史的決断を下し、再出発の道を歩み出してくださることを祈っています。
(1)地球上に存在する多くの宗教
イエスの地上再臨にともなう大宗教革命について見ていく前に、現代の地球上の宗教の様子を概観しておきます。
地球上の宗教の分布
二千年前、イエスが地上に誕生したときには数億人に過ぎなかった世界人口は、近代の産業革命を経て急激に増加するようになり、現在では80億人に達しています。では、地球上に住んでいる80億の人々は、どのような宗教に属しているのでしょうか。どのような宗教を信じて、日々の生活を送っているのでしょうか。
次の図は、現在、地球上の宗教に属する人々の状況を示しています。地球上には、大小さまざまな宗教があり、人々はいずれかの宗教の信者になっています。
図から分かるように、唯一神を信仰対象とする一神教宗教の信者数が、世界全体の6割を占めています。その代表が、キリスト教とイスラム教です。これらは世界宗教を形成して、強大な力(版図・支配力)を有しています。それに次ぐ大きな宗教が、ヒンズー教(インドの民族宗教)と中国の伝統宗教(民間信仰)です。仏教は世界三大宗教に数えられますが、キリスト教やイスラム教と比べ、信者数はそれほど多くありません。
このように現在の地球上には、大勢の信者を抱える巨大な宗教がありますが、それ以外にも、世界各地に多神教的な民族宗教が存在します。さらに、原始宗教とか自然宗教と呼ばれる、太古から存在してきた長い歴史を持つ宗教もあります。現在の地球上には、こうした大小さまざまな宗教が存在しています。そして異なる宗教間・宗派間で、しばしば争いが発生し、凄惨な人殺し(戦争)にまで至ることもあります。
教理宗教と自然宗教の違い
一方、地球上の宗教は、“教理宗教”と“自然宗教”という観点から分類されることもあります。教祖(創始者)が説いた教え(教義)に共鳴した人々が集まって、グループ(宗教組織)ができ上がります。こうした宗教を“教理宗教”と言います。教理宗教とは異なり、教理(教義)がなく、祈りや呪術・儀式を中心とした信仰的営みによって形成されている宗教もあります。これを“自然宗教”と呼びます。
世界三大宗教であるキリスト教やイスラム教や仏教は、典型的な教理宗教です。多神教宗教の多くは、自分たちの守護神を信仰対象として、祈りや儀式などの宗教活動をしています。“人々の心を支配する”という点では、自然宗教は教理宗教ほど強力ではありません。狂信的宗教として社会問題を引き起こしている宗教の多くが、教理宗教です。日本には仏教という世界宗教と、神道という多神教的民族宗教があります。仏教は代表的な教理宗教であり、神道は自然宗教から発生し、それを政治的に統制していったところに形成されたものです。
伝統宗教と新興宗教
さらに歴史の長さを基準にして、宗教を区分することもあります。歴史が長い宗教は“伝統宗教”と呼ばれ、歴史が浅い宗教は“新興宗教”と呼ばれます。もっとも今は伝統宗教とされる宗教も、誕生の当初は新興宗教であり、それ以前の伝統宗教からさまざまな迫害を受けてきました。そうした例としてよく、鎌倉新仏教が取り上げられます。
現在の日本では、江戸の末期から明治・大正期に誕生したいろいろな宗教を“新興宗教”、あるいは“新宗教”と呼んでいます。
すべての信者に共通する内容とは
今見てきたように、現在の地球上には多くの宗教があり、それぞれが異なる教義や信仰対象・信仰形式を持っています。しかし、いずれの宗教においても信仰する当事者は、「神仏にすがって苦しみを取り除き、幸福な人生を送りたい」と願って信仰生活を送っています。自分が所属する宗教の教えを心の拠りどころ・人生の指針とし、すべてを捧げて熱心に信仰に励んでいます。
こうした点では、いずれの宗教も共通しています。「災いや不幸を取り除いて幸せになりたい。死後も苦しむことなく喜びに満ちた世界へ行きたい!」という人間の“幸福願望”が、地球上の宗教を支えてきたのです。
(2)霊界から地上の宗教を見ると、すべて失格
地上世界の本質的な意味や独自の価値を知るためには、地上を高い次元から見下ろす視点が欠かせません。すなわち地上より次元の高い世界である霊界から、地上世界を眺めることが必要となります。地上で生活している大半の人間には、今住んでいる地上世界の本質は分かりません。
これは、宗教にもそのまま当てはまります。地上の宗教の本質や霊的価値を知るためには、霊界からの視点が欠かせないのです。大人は、幼児の行為や言葉の意味を広い視野から判断することができます。それと同じで霊界人(高級霊)は、地上人よりはるかに広くて深い視点から、地上の宗教の本質を見抜くことができるのです。
霊界から見ると、地上の宗教は失格
では、霊界の高級霊たちは、地上の宗教をどのように見ているのでしょうか。霊的視点から判断することができる霊界人の見解は、実に明瞭です。高級霊は皆――「地上の宗教は、すべて間違っている」「地上の宗教の教義は、霊的事実からかけ離れている」「地上の宗教はニセの教えを説き、人々を霊的成長の道から遠ざけている」と言います。「地上の宗教は、すべて失格、神の前に不合格である」と断言するのです。
霊的視点から地上の宗教を見ている高級霊たちは、その邪悪性をよく知っています。それゆえ、「地上の宗教は、人々の魂を貶める有害な存在である。それは“人類の敵”であり、すべてなくなった方がよい」とまで言うのです。
地上の宗教が失格である“4つの理由”
霊界の高級霊は、地球上のすべての宗教が失格である理由として、以下の4つの点を挙げています。それは現在、宗教組織(教団)で指導的立場に立っている人(教祖や教団幹部)や、特定の宗教を熱心に信仰している人に、繰り返し読んでいただきたい内容です。
①地上の宗教は、「霊的無知」から間違った教えを説いている
霊界から地上の宗教の教義(教え)を見ると、明らかに「霊的事実」からかけ離れています。正しい教えを説いている宗教は、地球上には存在しません。それは、すべての宗教が「霊的無知の状態に陥っている」ということを意味しています。多くの教団では、「自分たちだけが世界の真実を明らかにしている唯一の宗教である」と豪語していますが、霊界から見ると合格点をつけられるものはありません。高級霊が、正しい教えを説いていると認める宗教は存在しないのです。
地上の宗教は「霊的無知」のために、真実とはかけ離れた教義をつくり出し、その下で宗教活動・布教活動を展開してきました。間違った教え・偽りの教えを信者に押しつけ、摂理から外れた方向へ追いやってきました。
地上の宗教の中で、神について、人間について、死について、霊について、死後の世界についての真実を明らかにしているものは、一つもありません。部分的に正しいことを説いている宗教はありますが、全体的に見ると間違っています。肝心な点が「霊的事実」と異なり、根本的な誤りを犯しているのです。自分たち(教祖)が唱えた見解を唯一・絶対の真理として人々を騙し、洗脳してきたのです。
②地上の宗教は、本来の使命を果たしていない
宗教の使命は、「人類の霊的成長を促し、真の意味で人間を救う」ということです。これがすべての宗教に当てはまる、最も重大な真理(神の摂理)なのです。しかし、これまで地球上に存在した宗教の中で、「人類(人間)の霊的成長を促す」という使命を果たしてきたところは一つもありません。そもそも宗教の目的が、人間の霊的成長を促すことであると知っている宗教がないのです。まれに霊的成長の大切さを説く宗教はあっても、実際には霊的事実を知らないために、霊的成長の道を示すことができません。
地球上のすべての宗教が、「人間に真の救いをもたらす」という本来の使命を果たしてきませんでした。地上の宗教によって救われた人間は、一人もいません。霊界の事実が、それを証明しています。「自分たちの組織を拡大することが人類救済に繋がる。神の願いを成就することになる」と言って信者たちを洗脳し、人間中心の利己的な信仰を強いてきたのです。
③地上の宗教は、人間の霊的成長に反する重大な罪を犯している
地上の宗教は、人類の霊的成長を促すという肝心な使命を果たしていないどころか、それに反する有害な行為を行ってきました。「人間の霊的成長を妨げる」という“重大な罪”――最も重い摂理違反(*神の摂理に背くこと)を犯してきたのです。霊界から見ると、地上のすべての宗教は“有害無益”な存在です。
地上の宗教は、間違った教義・人工の教えを信者たちに植えつけ、洗脳し、彼らの魂を“霊的牢獄”の中に閉じ込めてきました。間違った教えによって信者の霊的成長の道は閉ざされ、人々は無意味で無駄な人生を歩むことになってしまいました。
間違った教えが魂に染み込んでしまった信者は、死後も“霊的牢獄”に囚われることになります。幽界で“地縛霊”となり、大きな苦しみと後悔の日々を送ることになります。地上の宗教は、人々の地上人生を無駄にしてしまうだけでなく、死後の霊界人生にも不幸をもたらしてきたのです。
④地上の宗教は、戦争や紛争を引き起こしている(地上世界の悲劇の元凶)
地上の宗教は、霊的無知と組織エゴから、教団中心の利己的な教えを説いてきました。洗脳によって間違った教えを植えつけられた信者は、「自分たちだけが正義であって、他の宗教は間違っている」と決めつけ、自己中心的な正義感に駆られて他の宗教と対立し、戦争・紛争を引き起こしてきました。
人類の歴史には、常に戦争が存在してきましたが、その大きな原因の一つが“宗教対立”だったのです。宗教間・宗派間の醜く激しい争いによって、人類は悲劇の中に巻き込まれてきました。宗教こそが、地球上の“悲劇の元凶”だったのです。
以上、地上の宗教に対する霊界人の見解を述べてきました。霊界から見ると、地上の宗教は“百害あって一利なし”の存在であり、その罪の重さは計り知れません。「地上の宗教はすべて失格、地上の宗教の中で神の摂理に合格しているものは一つもない」と言う高級霊の指摘は、まさにその通りなのです。宗教こそが、地上世界の悲劇の原因なのです。地上の宗教は、人間の霊的成長を妨げるという“重大な罪”を犯してきました。人間に幸福と救いをもたらすはずの宗教が、悲劇と不幸の元凶となってきたのです。
地上の宗教がどれほど大きな罪を犯してきたのかは明白です。死後の世界である霊界(幽界)では、それは目に見える形として現れます。地上の宗教の間違いは、「霊界の事実」を通して証明されるようになるのです。次にそれについて見ていきます。
(3)幽界の事実が明らかにする“地上の宗教の罪”
――地球上の宗教は、幽界ですべて解散・消滅することになる
霊界から見ると、地上に存在するすべての宗教は「霊的無知」の状態にあり、人類を救済するどころか霊的成長を妨げるという、大きな摂理違反(霊的罪)を犯してきました。高級霊の全員が、地球上の宗教は“人類の敵”とまで言っています。
ここでは、地球上の宗教が「死後の世界(幽界)」で、どのような状況に置かれることになるのか、信者たちは「幽界」で、どのような運命をたどることになるのかについて見ていきます。
幽界は、地上的意識・地上臭を取り除く所
人間が死後、最初に赴く所が「幽界」です。そこで、本格的な死後の世界である「霊界」へ行くために“霊的純化のプロセス”を歩むことになります。純粋な霊的世界である霊界に入るためには、地上生活で染みついてしまった地上的意識や物欲・肉欲といった地上臭を取り除かなければなりません。地上を去った大半の人間は、地上的意識・地上臭を持ったまま幽界に入ることになります。そして幽界での霊的純化のプロセスを通して、地上的(物質的)なものを拭い去っていくことになるのです。
霊的純化(浄化)が完了すると、他界者は純粋な霊的存在となり、霊界に入る準備が整います。すると眠くなり、気がつくと霊界のいずれかの界層(本人の霊的成長レベルに見合った界層)に移動しています。こうして幽界での生活を卒業し、霊界での生活を始めることになります。
地上臭の多い他界者は、地上的感覚や肉体的欲望に強く囚われているため霊的純化(浄化)に時間がかかり、なかなか霊界に入っていくことができません。霊的純化が完了するまで幽界に留まり続け、地上の延長のような生活を送ることになります。幽界下層で、苦しみを通して長い霊的純化のプロセスを歩むことになるのです。
こうした幽界に長く留まる他界者を“地縛霊”と呼びます。本人の意識や欲求・嗜好がいつまでも地上世界に惹きつけられているため、なかなか霊的純化が進まない霊という意味です。地縛霊の中には、何十年、何百年、時には何千年もの間、幽界下層に留まり続ける者もいます。地縛霊は、地上世界とは比較にならないほどの大きな苦しみを味わう中で、少しずつ霊的純化(浄化)を進めていくことになるのです。
同じ宗教の信者がつくり出す、幽界の“地縛霊のグループ”
地球上の宗教の中で、「神の摂理」に一致した教えを説いているところはありません。部分的に正しい教え(神の摂理)を説いている宗教もありますが、ほとんどが間違った教えを説いています。その間違った教えが信者たちを死後、“地縛霊”にしてしまうことになるのです。幽界では、地上時代に同じ宗教に属していた者たちが惹きあってグループを形成するようになります。幽界下層には、こうした“地縛霊のグループ”がいくつも存在しています。そしてその中で、地上時代と同じ信仰生活を送ることになります。やがてその中から、“これはおかしい”と感じる者が現れ、地縛霊のグループを抜け出し、“救済霊”の手引きによって、幽界の本来の目的である“霊的純化のプロセス”に入っていくことができるようになります。
繰り返しますが、地上の宗教の間違った教えを信じた者は死後、例外なく“地縛霊”になります。そして地上時代に身につけた教義の間違いに気がつくまで“地縛霊のグループ(霊的牢獄)”の中に閉じ込められ、地縛状態に置かれることになります。
このように幽界下層では、地縛霊たちによって地上の宗教(信仰生活)が再現されていますが、その間違いに気づいた者が一人、また一人と抜け出すことで、地縛霊のグループは徐々に消滅していくようになります。しかしその一方で、地上から次々と新たな信者が送り込まれてきます。
幽界を卒業して入っていく「霊界」には、もはや地上時代の間違った宗教を信じている者はいません。地上の宗教は、霊界では存在することができないようになっているのです。地上の狂信的な宗教では、“信者は死後、天国で一緒に生活するようになる”と説いていますが、霊界のどこを探しても、そうした霊的事実は見当たりません。それは、地上の宗教が自分たちに都合よくでっち上げた“作り話”にすぎないのです。
熱心な信仰者ほど、“地縛霊”になる
地上時代を熱心な信仰者として生きてきた人ほど、死後、“地縛霊”になってしまいます。そして幽界下層で長い間、“地縛霊”としての生活を送ることになります。
地縛霊たちが住む幽界下層は、“霊的光”が届かない暗黒の世界ですが、地縛霊には最初、そこが一番、自分に合った場所のように思われます。そのうち、池の中にいた魚が、水のない場所に放り出されたような状況に陥り、息もできないほどの異常な苦しみが押し寄せてくるようになります。その苦しみがあまりにも激しくて、発狂するような状況に置かれる者もいます。拷問の苦しみが永遠に続くように感じられる所――それはまさに、宗教が説いてきた地獄さながらの世界です。昔から宗教で言われてきた“死後の地獄”とは、地縛霊たちが悶え苦しむ幽界下層の暗黒世界のことだったのです。
地上時代に身につけた信仰心は、それが「神の摂理」と一致したものであるなら何の問題もありません。しかし、宗教の教えが「神の摂理」と違っていた場合には、大きな問題を引き起こすことになります。地上時代に信じ込んだ間違った教義は、幽界では最も醜悪な“地上的意識・地上臭”となるのです。間違った教えが潜在意識にこびり付き、他界者を頑固な地縛霊にしてしまうのです。そうした意味で、宗教による洗脳は“最大の霊的犯罪”と言えます。地上時代にサタン・原罪・先祖の罪・再臨のメシアといった教義を信じてきた人は、間違いなく“地縛霊”としての道をたどることになります。
宗教の洗脳によって魂にまで染み込んでしまった教義は、幽界での“霊的純化のプロセス”を妨げてしまいます。そのため一般の人が数年で通過するそのプロセスを、宗教の信者だった地縛霊の場合には、何十倍、何百倍、時には何千倍もかけてたどることになるのです。
地上の宗教の大罪
ここまでの話を通して、地上の宗教がどれほど罪深い存在であるのか、理解していただけたものと思います。地上の宗教は、「正義と救いの名の下に人間の霊的成長を妨げる」という大罪を犯してきました。いかに「霊的無知」とは言え、地上の宗教は何と恐ろしいことをしてきたのでしょうか。人々の魂を重い病に
純粋で熱心な信仰者ほど、死後“地縛霊”になってしまうという現実は、地上の宗教の教えが「霊的事実」からかけ離れていることを示しています。地上で信じた教えが「霊的真理(神の摂理)」と一致しているなら、地縛霊になるようなことはありません。地上の宗教の教えが間違っていたために、信者は地縛霊になってしまうのです。いずれの宗教も、「自分たちは世界で一番正しい教えを説いている」と強調していますが、死後の地縛霊の実態が、その教えの間違いを明確に表しています。
地上の宗教の中で、「神の摂理(霊的真理)」に一致した教えを説いてきたものは、一つもありません。イエスによって地上にもたらされた『シルバーバーチの霊訓』だけが、「神の摂理」に一致した正しい教えなのです。地球人類が真に救われるためには、唯一の正しい教えである『シルバーバーチの霊訓』を世界中に広め、それを人類共通のバイブル、人生の指針にする以外に道はないのです。
幽界での苦しみの体験が、霊的浄化のチャンスをもたらす
地上の間違った宗教の信者たちは、死後、幽界で地縛霊のグループを形成します。熱心に信仰してきた者ほど、大きな苦しみを味わうことになるのです。地上時代に抱いてきた「自分は死後、天国に行って幸福な生活を送るようになる」との夢と希望は、幽界に入ると根底から崩れ去り、絶望の日々を送ることになるのです。
しかし、こうした地縛霊にとっての辛く苦しい歩みは、「霊的観点」から見ると“救済のプロセス”と言えます。その苦しみがあればこそ、自分の間違いを悟り、地縛霊のグループから抜け出すことができるようになります。幽界における苦しみの体験が、霊的浄化のプロセスとなり、霊的成長の道を再出発することができるようになるのです。
これは、地縛霊だけに言えることではありません。地上で生きる多くの人間にも、当てはまります。人は、苦しみのどん底に追い込まれて初めて、それまでの生き方を反省し、新しい生き方を模索するようになります。その意味で困難や病気は、地上人にとって悪いものではないのです。
最も大きな罪の償いをすることになる教祖や教団幹部
地上で間違った教えを説き、多くの信者を騙し、霊的牢獄の中に閉じ込めてきた教祖や教団の幹部たちが幽界でたどる道は、一般の信者たちとは大きく異なります。自分を教祖(指導者)として信じてきた信者を地縛状態に陥れてきた罪は、途轍もなく重いのです。自分のエゴと野心から人々を騙し、洗脳してきた罪の重さは、一般の信者とは比較になりません。何十倍、何百倍もの責任を負うことになるのです。当然、幽界でそれに見合った苦しみの道を歩まざるをえなくなります。
教祖や教団幹部は、自分が犯した個人的な罪の償いをするだけにとどまらず、多くの者たちを地縛霊にしてしまった罪を背負わなければなりません。幽界に入って、自分の行為の間違いに気がついた教祖や教団幹部は、信者一人一人に会って許しを請い、正しい道へと導いていかなければなりません。最後の一人が地縛状態から解放されるまで、長い償いの道を歩み続けなければならないのです。
最も重大な罪(摂理違反)を犯してきた人物とは、宗教の教祖です。教祖は、間違った教えをつくって人々を騙し、霊的成長の道を妨げてきた責任を問われることになります。大勢の信者を地獄に追いやり、彼らの人生を台なしにしてしまった罪を償わなければなりません。教祖が犯した「摂理違反(霊的罪)」はあまりにも大きく、とうてい一人の人間が背負えるようなものではありません。
多くの場合、教祖は死後、一般の信者のように地縛霊になることさえできず、「幽界の最下層・真っ暗闇の奈落の底」に直行するようになります。そこで、言語に絶する苦しみを味わうことになります。息も絶え絶えの状態で、永遠に続くかと思われる苦悶の時を過ごすことになるのです。地上時代には信者たちから、死後は天国の最も高い所に行くことになると称賛されてきた人物の行く先は、それとは正反対の「幽界の最下層」――神の光が全く届かない“暗黒の沼底・無間地獄”と言うべき場所だったのです。
(4)イエスの地上再臨によって実現した“幽界の地縛霊の大解放”
――イエスの地上再臨が起こした「幽界の大宗教革命」
2021年4月に、イエスが二千年ぶりに地上に降臨しました。それまで超高級霊界にいたイエスは、高級霊の大霊団を組織し、それを通して地上に霊的影響力を及ぼし、地上再臨の準備を進めてきました。長期間にわたる綿密な準備が整い、2021年、ついにイエスは地上に再臨することになりました。「地上再臨」と言っても、二千年前のイエスの受肉(*人間として地上に誕生する)とは違い、地上次元(霊界下層)に特殊な霊体をまとって降下したのです。
こうした「イエスの地上再臨」は、人類の歴史において前例のない、まさに奇跡中の奇跡と言うべき出来事でした。それは、地球人類が初めて体験することになった、人類史上“最大級の革命的な出来事”だったのです。イエスの地上再臨によって、長い間“霊的暗闇”に覆われてきた幽界下層にも、初めて“霊的光”が射し込むようになりました。
では、イエスが地上再臨を果たすまでの「幽界」は、どのような状況に置かれてきたのでしょうか。それについて見ていきます。
幽界下層で、地上時代の信仰生活を続ける“地縛霊”
すでに見てきたように「幽界下層」には、地上時代に間違った宗教を信仰してきた無数の“地縛霊”が群れをなしています。幽界下層では、こうした地縛霊のグループが“暗黒のスポット”を形成しています。彼らはその中で、地上時代と同じ信仰生活を送っています。キリスト教徒は、来る日も来る日も一日中、神に祈りを捧げ、賛美歌を歌い、聖書を読むという生活を続けています。イスラム教徒も地上時代と同じく、モスクに集まって祈りを捧げ、日々、クルアーンを暗唱し、イスラム教の信仰生活を続けています。仏教徒もまた、
そうした信仰生活は「神の摂理」に一致していないため、彼らが集まる所には“神の光(霊的光)”が届かない暗黒のスポット(霊的牢獄)がつくり出されます。間違った信仰に囚われた地縛霊たちは、何十年、何百年、何千年もの間“霊的牢獄”の中に閉じ込められ、何の希望も喜びも感じられない虚しい生活を続けてきました。
救済霊による懸命な働きかけも、功を奏さず
そうした哀れな“地縛霊”を救済するために、霊界では“救済霊”が霊団を組んで懸命な救済活動を展開してきました。しかし、いったん地上で受けた宗教による“洗脳”はなかなか解けず、地縛霊たちは自分の意識や考え方を変えようとしません。地上時代に染みついてしまった間違った考え方を捨て去ることができれば地縛状態から解放されるのですが、それはとても難しいことなのです。宗教による洗脳は信者たちの魂を縛り、死後も“霊的牢獄”に閉じ込め、そこから抜け出せないようにしてしまうからです。
このため幽界下層には、宗教者・聖職者たちの“地縛霊のグループ”が居座り、ヘドロのようにこびり付き、上層からの神の光(霊的光)を遮ってきたのです。
イエスの地縛霊への働きかけと、“地縛霊の解放”
イエスは地上再臨を実現する少し前から、極秘のうちに幽界の地縛霊たちへの働きかけを開始しました。イエスは地縛霊たちに姿を見せることなく霊的影響力を行使してきましたが、地上再臨を果たした後は自ら幽界に足を運び、直接、伝道を進めていきました。
イエスは、二千年もの間、クリスチャンたちが自分(イエス)を愛するあまり、キリスト教の間違った教義に固執し、地縛霊になって苦しむ様子を目の当たりにしてきました。彼らの哀れな姿を見て、イエスは何度も悲しみの涙を流してきました。そのため地上再臨を果たしたイエスは、さほど時を置かずに幽界に赴き、地縛霊になっているクリスチャンたちの前に姿を現したのです。
イエスの光輝く神々しい姿を見た地縛霊たちは圧倒され、その瞬間に地縛状態から解放されることになりました。慕い続けてきたイエスとの感動的な対面によって、彼らの魂は“霊的牢獄”から抜け出すことができたのです。こうしてイエスは短期間のうちに、幽界下層に居座り続けてきた無数の地縛霊を救い出しました。
その結果、宗教別に形成されてきた幽界の“地縛霊のグループ”が、次々と解散・消滅することになりました。わずかの間に幽界の状況が大きく変化し、幽界における“大宗教革命”が急速に進展することになりました。
幽界の大宗教革命を起こした“イエスの絶大な霊力”
――イエスしかできなかった大偉業
イエスが地上再臨後に展開してきた地縛霊に対する大々的な救済活動は、イエスの驚異的な霊力を見せつけることになりました。イエスの霊力は、圧巻という言葉では表現できない、まさに“神業”と言うべきものでした。もしイエスと同じことを地上サイド(スピリチュアリスト)が成そうとしても、それはかないません。何百年、何千年かけても達成することはできないでしょう。
イエスが短期間で成し遂げたような大規模な地縛霊の解放は、とうてい不可能です。それを地上に再臨したイエスは、わずか半年から一年の間に達成してしまったのです。高級霊にとっても、それはまさに奇跡的な出来事でした。
*イエスは「地上再臨」を果たす前に、宗教者・聖職者の地縛霊とは別に、死を自覚できない何十、何百億もの地縛霊を、地上の霊媒の霊体に接触させるという方法で解放しています。
幽界の地縛霊の大解放という一件を通して、地上に再臨したイエスの驚異的な霊力を垣間見ることができます。イエスには、他の高級霊とは次元の異なる霊力が備わっていることが分かります。イエスはそうした傑出した霊力を、「神の摂理」を適用する方法で発揮しました。幽界におけるイエスの奇跡的な地縛霊の救済は、「神の摂理」を熟知したイエスが、その絶大な霊力を駆使して実現したものだったのです。
それは今後、イエスが「地球人類の救済」をこうした方法で達成していくことを示しています。いかなる高級霊も不可能であった、イエスにしかできない「地球人類救済の道」を示したのです。
(5)イエス主導の下で展開していく“地上の大宗教革命”
――地球人類の命運を決定する大宗教革命
イエスの地上再臨の影響力は、まず「幽界」にストレートに及びました。イエスは幽界の無数の地縛霊を“霊的牢獄”から解放し、さまざまな宗教に関わる“地縛霊のグループ”を崩壊させました。長い間、幽界に存在してきた“地上の宗教の壁”を、短期間で取り除いてしまったのです。こうして幽界において“大宗教革命”が起こされました。
イエスの影響力は、今後、地上世界全体に及んでいくようになります。その結果、地上においても幽界と同じように、想像を絶する宗教の大革命が発生することになります。
最後に、今後、地球上に展開していくことになる“大宗教革命”について見ていきます。
イエスの下で、地球上に強力な働きかけをしている大霊団
地上圏霊界(*地上への再生を繰り返しながら上昇していく霊界のこと)に所属する地球出身の霊の数は何百億に上りますが、そのすべての霊が、地上に再臨したイエスの統制下にあります。イエスの指示の下で一致団結し、地上に働きかけています。何百億もの霊が一糸乱れぬ協調体制で、地上に霊的影響力を及ぼしているのです。霊的に敏感な人間は、2021年以降、霊界の状況が大きく変化してきたのを感じていることでしょう。
最近では、多くの人々が地球の気候変動や異常気象に関心を持ち、地球に大きな危機が到来するのではないかと恐れを抱いています。しかし、霊界における大変化は、そうした地上次元の変化・変動とは重要度において根本的に違っています。大半の地上人は霊的に鈍感なため、霊的世界の変化を感じ取ることができませんが、霊界で実際に進行している大変化は、やがて地上世界でも、徐々に表面化していくようになるのです。
地上の宗教者への、霊界からの働きかけ
こうした霊界からの強大な働きかけは、真っ先に地上の宗教者に及んでいきます。イエスによって幽界の霊的牢獄(地縛状態)から救い出された元信者たちが、後輩である地上の信者に向けて働きかけ、彼らの「霊的目覚め」を促し、脱会・改宗へと導いていきます。地上の信者は、霊界からの異様な圧力を感じ、落ち着くことができなくなります。そしてこれまで体験したことのないような不思議な出来事が、身のまわりで頻繁に生じるようになります。皆さんは、最近になって宗教関係者の間に不思議な出来事が次々と発生していることに気がついていらっしゃるでしょうか。
霊界から、地上の宗教者たちに「神の摂理(霊的真理)」の存在を知らせ、間違った宗教を消滅させるための強力な働きかけがなされています。宗教組織を崩壊させるための働きかけが、すさまじい勢いで進められています。その結果、地上の宗教組織(教団)に激震が走ることになります。霊界からの働きかけによって、地上の宗教は縮小・崩壊の道をたどるようになります。そして時間の経過とともに、その動きが目に見える形となって現れるようになるのです。
『シルバーバーチの霊訓』が、人類共通のバイブルとなる
イエスは、今この時、地球上に『シルバーバーチの霊訓』を普及させ、それをバイブルとして地球全体の宗教革命を進めようとしています。『シルバーバーチの霊訓』という唯一の真実の教えが世界中に普及し、“人類共通のバイブル”となることで、これまでの間違った宗教が駆逐されていくようになります。そして“スピリチュアリズム”という新しい宗教が、それに取って代わることになります。
霊界から示された霊的真理(『シルバーバーチの霊訓』)の受け入れを拒絶する宗教者たちは今後、自動的に排除されていくようになります。こうしたプロセスを経て、遠い未来には、地球上のすべての宗教が「神の摂理(霊的真理)」の下に統一されていくようになるのです。
人類史上“最大の宗教革命”
イエスによって地上にもたらされた「霊的真理(『シルバーバーチの霊訓』)」は、地球上の間違った宗教を駆逐し、地上世界に正しい宗教を形成していきます。その結果、地上のすべての宗教が、霊界と同じように“一つの共通の宗教”に置き換わることになります。
今後、こうした地球規模の宗教の大変化が起こされていきます。霊的世界である幽界とは異なり、地上世界の変化には長い時間が必要とされますが、「イエスの地上再臨」にともなう強力な霊的影響力によって、地球上に統一された“超宗教(真の宗教)”が確立されていくことになるのです。
これが、イエスの下で進行している人類史上“最大の宗教革命”――地球規模の“大宗教革命”なのです。地球人類は今、歴史上初めての大転換期の真っただ中に立たされているのです。