20世紀最大のカリスマ伝道師の死後の様子
――ビリー・グラハムの大懺悔と、キリスト教への批判
インフォメーションNo.44-1
インフォメーションNo.42では、ビリー・グラハムの死後の混乱の様子と、激しい心の葛藤と苦悩について見てきました(2021.05.31の通信)。今回のインフォメーションでは、その10か月後のビリー・グラハムの様子を紹介します。死の直後の混乱は、10か月後には消滅したのでしょうか? それともさらなる苦しみを体験することになったのでしょうか?
インフォメーションの後半では、地上のすべての宗教指導者に向けた、イエスからのメッセージを紹介します。イエスの再臨後に発生した幽界の“大宗教革命”を踏まえ、イエスは地上の宗教指導者に対して、厳しいメッセージを送っています。
イエスからの直接的な通信は、これまでの人類の歴史にはなかったことですが、2021年4月の地上再臨によって、それが可能となりました。イエスからの通信と言うと、大半の人にとっては夢のような話に思われるかもしれませんが、すべて事実です。イエスのメッセージは、21世紀の人類に向けた史上“最大の啓示”なのです。皆さんは、このインフォメーションを通してイエスの言葉を聞くという、歴史的な瞬間に立ち会うことになります。
(1)ビリー・グラハムのプロフィール
米国福音派のカリスマ・テレビ伝道師
ビリー・グラハムは、20世紀最大のカリスマ伝道師で、TVエバンジェリスト(テレビ福音伝道師)と呼ばれています。20世紀後半、世界各地のキリスト教会では急激に信者が減少し、衰退の道をたどっていました。そうした潮流にあらがうかのように米国福音派のビリー・グラハムは、多くの人間に伝道して、キリスト教に導いていきました。彼は弱体化していたキリスト教を支えてきた、きわめて特異な宗教指導者だったのです。
グラハムは、テレビという新時代のメディアを活用して、伝道活動を展開しました。それまでの宗教の布教と言えば、一人一人に対面して真理を伝えるという個別伝道や、縁のあった人を集めての説教、あるいは書籍やパンフレットを通じて教義を伝えるといった方法が主流でした。そうした中でグラハムは、テレビという当時の最新の大衆メディアを用いて一度に多くの人々を改宗させるという、画期的(?)な伝道方法を編み出したのです。現在では大衆メディアと言えばインターネットが中心になっていますが、ネットが誕生する以前に彼が考え出したテレビによる伝道方法は、科学時代の恩恵を効果的に活用したものだったのです。
ビリー・グラハムは、テレビ伝道と同時に、マジソン・スクエア・ガーデンなどの大会場を伝道の場所として何万~何十万もの大衆を前に説教し、多くの人間にキリスト者としての自覚を持たせました。彼は1950年に「ビリー・グラハム福音伝道協会(BGEA)」を設立し、世界各地で大規模な伝道集会(大会)を開いていきました。日本でも4回伝道集会を開いて、後楽園球場や東京ドームを満杯にしました(*1956年、1967年、1980年、1994年)。グラハムの講演は、You Tubeで視聴することができます。
彼は60年以上にわたって世界185の国と地域で伝道集会を開催し、2億人以上の人に直接語りかけました。また、テレビやラジオを通して20億人以上の人々に、キリスト教の教えを説きました。こうしてビリー・グラハムは、福音派のカリスマ伝道師と称されることになりました。彼はまさに自他ともに認める、20世紀後半期のキリスト教の大指導者の一人だったのです。
2018年、99歳で他界
ビリー・グラハムは2018年、99歳で他界しました。その後を息子のフランクリン・グラハムが継ぐことになりましたが、実力においてもカリスマ性においても、父親とは格段の違いがあります。
現在アメリカには、ビリー・グラハムの伝道方法を引き継いだテレビ伝道師が50人ほどいて、グラハム・チルドレンと呼ばれて活発に活動しています。彼らはビリー・グラハムにならって派手な演出をし、熱狂的な説教をして伝道を進めていますが、生前のビリー・グラハムの活動と比べると、その影響力は足元にも及びません。
アメリカ大統領と深い関係にあったビリー・グラハム
生前のビリー・グラハムは、歴代のアメリカ大統領と深い関わりを持ち、アメリカの政治に大きな影響を及ぼしました。グラハムは歴代のアメリカ大統領の精神的助言者として知られており、大統領の宣誓式を執り行っています。なかでもニクソン(共和党)との親交は、よく知られています。レーガン(共和党)、ブッシュ親子(共和党)、クリントン(民主党)などの大統領とも、家族ぐるみの付き合いがありました。
ビリー・グラハムの政治的影響力は絶大で、選挙ともなると、彼の決断ひとつで福音派の膨大な票が動くと言われ、その言動は共和党・民主党の枠を超えて大きな注目を集めることになりました。グラハムは、キリスト教保守派としての性格・特徴を打ち出し、同性愛や人工妊娠中絶に強く反対してきました。同性愛と妊娠中絶を容認したオバマ大統領でさえ、選挙のためにグラハムにすり寄ったことがありました。
一方、ビリー・グラハムはしばしば、モルモン教・エホバの証人・統一教会・ユニテリアンを“カルト”として強く批判してきました。
(2)ビリー・グラハムの死後の混乱
ビリー・グラハムは地上時代、カリスマ伝道師としての地位と名声を確立し、現代アメリカにおけるキリスト教会の第一人者となりました。そのビリー・グラハムは99歳の長寿を全うし、2018年に他界しました。グラハムの死後の様子については、これまで誰にも知られることはありませんでしたが、サークルの交霊会を通して、霊界での彼の状況が明らかにされることになりました。
ビリー・グラハムの死から3年経った2021年5月に、霊界にいるグラハムの声(証言)が私たちのところに届けられました。通信では、死後、混乱状態の中で右往左往し、苦悩に喘ぐグラハムの様子が、彼自身の口を通して伝えられています。この通信は先のインフォメーション(No.42)で紹介しましたが、もう一度、同じ通信を振り返ってグラハムの他界後の様子を確認します。
2021年5月31日
霊
「聖職者だった者だ。アメリカで牧師をしていた。メガチャーチ。そうだ。ビリー・グラハムだ。何ということだ! 私の頭は非常に混乱している。罪の意識に
霊媒
「あなたは、2018年に亡くなっています。死後どうだったのでしょうか?」
霊
「驚いた。天国に行けると思っていた。それなりの地位を得ていたから。自分で言うのもなんだが、それにふさわしい場所へ赴くと思っていた。それなのに、そのはずだと思い込んでいた自分が大バカだったのだ。信じられない。“どうしてこの私がこの境遇なのだ?”の連続だった」
霊媒
「そうだったのですか。よくこの場に出て告白してくださいました。その勇気を、イエスはとても喜んでおられると思います」
霊
「ああ、何ということだ! イエスが神ではなかったとは! キリスト教は、嘘の聖書で固められた間違った宗教だったとは! 私は何という罪を犯したのだ! 多くの者に説いてきた。インターネットを悪用した。その分、たいへんな道のりをかけて償っていかなければならない」
霊媒
「スピリチュアリズムの教えは学ばれているのでしょうか?」
霊
「今はまだ混乱し、動揺している身で、とても無理だ。でも何とか気持ちを整理したいと思っている。取り乱してすまなかったが、これから他界する者が、このようにならないことを祈るばかりだ」
霊媒
「スピリチュアリズムという唯一の救いの道、希望の道があるのです。キリスト教の教えを、きっぱりと捨て去る日がくることを祈っています」
霊
「ああ、何と! 私に慈悲を、情けをかけてくれるというのか?」
霊媒
「ええ、必ず救われますから。どうか、キリスト教を捨て、イエスの本当の教えを学んでください。そしてその信仰を通して、救いを得てください。それを人々に伝えていってください。本当です。本当の希望がここにありますから。スピリチュアリズムには、イエスの愛の教えがつまっているのです」
霊
「ああ、そうする。そういう日がくるよう努力する。かたじけない。ビリー・グラハムだ。神に誓って。では失礼する」
指導霊
「ゴードンだ。神に誓って。終了だ。パーフェクトだ」
こうしてこの日の交霊会は、11:30に終了した。
“暗黒の霊的地獄”に行くことになったビリー・グラハム
ビリー・グラハムの死後の様子は、地上人に重大な教訓を示しています。地上時代をキリスト教の教義に忠実に従って過ごし、キリスト教の伝道に多大な貢献をしてきたグラハムは、死後、自分はキリスト教で説いているように天国に行くことになる、と思っていました。ところが彼が実際に行ったのは暗黒の世界で、天国とは正反対のまるで地獄のような所だったのです。
こうした暗黒の環境の中で、グラハムはもだえ苦しみ、否応なくキリスト教の間違いに気がつくようになりました。死後の世界での苦しみに満ちた生活の中で、イエスを神として信じることの間違い、キリスト教の教義である三位一体の神観が事実ではないことを知るようになりました。また生前、テレビやネットなどの現代機器を用いて多くの人々に伝道してきたことも間違いであったことを知り、大きな後悔に苛まれるようになりました。
地上時代、グラハムは、神とイエスへの最高の貢献であると信じて大衆伝道を進めてきましたが、そのすべてが間違いであったことを悟ることになったのです。彼は、自分の足元が音を立てて崩れるような激しいショックを受けました。通信を通して、グラハムが混乱し、動揺し、苦悩する様子がリアルに伝わってきます。
死後、暗黒の状況に置かれる地上の宗教指導者たち
実は、こうした死後における混乱や苦悩は、ビリー・グラハムに限ってのことではありません。また、キリスト教の聖職者に限ってのことでもありません。今、地上世界で宗教指導者として多くの人々を教育する(導く)立場にある者全員に、そのまま当てはまることなのです。
地上のすべての宗教指導者に、ビリー・グラハムと同じ死後の運命が待っています。いかなる宗教であるかにかかわらず、また、伝統宗教か新興宗教か、再臨派か否かにかかわらず、すべての宗教指導者に同じ運命が待ち受けているのです。宗教組織の維持発展のために費やした時間とエネルギーの多少に応じて、苦しみを味わうことになります。地上時代の「神の摂理」に反した行為の一部始終を目の前に突きつけられ、針のムシロに座るような状況に立たされることになります。言い訳が一切許されない中で、拷問という表現を超えた耐えがたい苦しみ・究極の苦しみが襲ってくるのです。
(3)10か月後のビリー・グラハム
ビリー・グラハムの通信(証言)を通して、彼が死後、混乱状態の中で苦しんでいることが分かりました。
その後、10か月たった2022年3月26日、再びビリー・グラハムから通信が送られてきました。実は、それはイエスの計らいによってサークルの交霊会に出ることが許され、実現したことだったのです。
以下では、ビリー・グラハムの2回目の通信を紹介します。
2022年3月26日
指導霊
「ゴードンだ。神に誓って」
グラハム
「ビリー・グラハムです。神に誓って。あれから(2021.05.31の通信から)、いろいろと混乱した頭を整理しようと努めました。多くの教皇だった霊たちの指導・助言も得て、今、ようやく死を自覚し、まわりの状況が少しずつ分かるようになりました。
しかし、私の罪があまりにも重くのしかかっており、今、その
でも、私はイエスのお姿を拝しました。キリスト教のお方ではなかったことを、はっきりと自覚しました。本当にイエスがいらしたことは、救いです。私は結局、イエスを裏切ってしまったわけですが、これから軌道修正して、自分をリセットして出直します。私が説いて回った多くの者に、正直に詫びを入れ、許してもらい、新たな真実のイエスの教えを説いてあげられるよう、その日を待ちわび、今は自己反省の時を過ごしております。
イエスを連れてきてくださったそちらの二人の方には、心からの感謝しかありません。二人にお礼を伝えてください」
霊媒
「かしこまりました。神もイエスも、改心したあなたのことを、心から喜んでおられることと思います」
グラハム
「とんでもありません。ただただ、懺悔の日々です。すべてがこれからです。まだまだ、悔やんでも悔やみきれない心境です。これを今の(地上の)クリスチャンに、ぜひ理解してもらいたいと思っています。
“キリスト教は間違っている!”私ビリー・グラハムだった霊が、神に誓って断言します。“何よりも、聖書を信じてはならない! キリスト教の教義を信じてはならない!”私はこちらの世界へ来て、それらを一切捨てました。改心しないと、この世界では生きていけません。生前犯した罪を神がお許しになるまで、私はこの後悔と苦しみの日々を耐え忍ばなければなりません」
霊媒
「二千年もの間、人類は霊的無知だったのです」
グラハム
「“ああ、神よ! あなたの子として、恥ずかしいかぎりです。しかし、あなたの子として相応しくあるよう、これから努めてまいります。”
この私の情けない話が役に立つというなら、ぜひ公開してほしい」
霊媒
「必ず公開いたします。勇気を持って打ち明けてくださり、本当にありがとうございます」
グラハム
「あなたの言葉を聞いて、少し、苦しみが和らぎました。こちらこそ、感謝に堪えません。
では、この辺にします。くれぐれも、お二人にお礼を伝えてください」
霊媒
「かしこまりました。少しでも早く神のお許しが出ますよう、お祈りいたします」
グラハム
「恩に着ます。ビリー・グラハム本人です。神に誓って」
指導霊
「ゴードンだ。パーフェクトだ。神に誓って」
イエス
「イエスだ。神に誓って。二人に伝えよ」
霊媒
「かしこまりました」
マザー
「マザーですよ。神に誓って。大丈夫。聞き取れています」
10か月の間、ビリー・グラハムは先輩の霊たちから指導と教えを受け、キリスト教の間違いをしっかりと認識することになりました。そして2回目の通信の中でグラハムは、“聖書を信じるな”“キリスト教の教義を信じるな”“それらをすべて捨て去れ”と断言するようになりました。生前、彼が最も価値があると信じてきた聖書とキリスト教の教えを、すべて捨て去るようにと強い口調で地上人に訴えているのです。
(4)すべての宗教指導者を待ち受ける死後の悲惨な運命
地上時代のビリー・グラハムは、自他ともに認める偉大な宗教指導者でした。そのビリー・グラハムの通信(証言)は、地上の宗教指導者が死後、どのような状況に置かれるようになるのかを端的に示しています。
信仰のためにすべてを捧げ、純粋一途に歩む人間の生き方は信仰者にとって理想像であり、人生の良き手本です。信仰のために生命を犠牲にした殉教者は尊敬の対象となり、霊界では永遠に天国に住むことになると信じられてきました。ビリー・グラハムのような宗教指導者や、カトリック教会の教皇や英国国教会の聖職者は、優れた信仰者と見なされ、人々の尊敬を集めてきました。そして信者の多くが、彼らは死後、天国に行って幸福な生活を送るようになるものと考えてきました。
ところがそうした宗教者・聖職者の死後のイメージは、霊界から送られてきた通信(霊の証言)によって、根本から覆されることになりました。人々の予想とは裏腹に、彼らは死後、耐えがたい苦しみを体験することになったのです。幸福な生活どころか、地獄の底を這いずり回るような悲惨な時を過ごすことになったのです。
これまでのインフォメーション(No.39~No.41)では、主にキリスト教の聖職者・指導者として地上人生を送ってきた人物の通信を紹介してきました。熱心な信仰者として歩んできた彼らが死後、“地縛霊”になって長い苦しみの時を過ごすことになった実情を見てきました。
実は死後に待ち受ける悲惨な運命は、キリスト教の聖職者・指導者だけに言えることではありません。イスラム教や仏教、民族宗教や新興宗教といった、あらゆる宗教の指導者にも当てはまることなのです。そしてそれは“スピリチュアリズム”のリーダーにも言えることなのです。