(3)死のプロセスの諸相
――シルバーコード切断のさまざまなケース
死とは、霊体と肉体をつなぐシルバーコードが切れる瞬間のことですが、このシルバーコードの切れ方は、一人一人でとても違っています。すばやく切れる人、なかなか切れない人、スムーズに切れる人、ぎこちなく切れる人といったように千差万別です。すなわち死に方には、人それぞれ異なる様相があるということなのです。シルバーコードの切れ方、すなわち死に方を決定するのが、本人の霊的成長のレベルであったり、地上人生における意識の持ち方や生き方です。本人の魂の状態によって、死に方がさまざまになるということなのです。
一般的に言って、霊体と肉体の結びつきが強い人ほどシルバーコードを断ち切るための時間は長くなり、苦痛も大きくなります。反対に霊体と肉体の結びつきが弱い人、すなわち霊的成長をしている人は、シルバーコードの切断が自然に、何の苦痛もなく進行していきます。そして“死”はきわめて穏やかなプロセスとなり、“死の眠り”からもすばやく覚醒します。
ここではシルバーコードの切れ方を中心にして、さまざまな死の様相を見ていきます。