スピリチュアリズムの思想[Ⅰ]
はじめに
膨大な霊的知識の3通りの整理・体系化
スピリチュアリズムは、霊界通信を通じて、これまで人類が知ることのなかった新しい霊的知識を地上にもたらしました。その霊的知識によって地球人類は、霊界の事実を知り、神の造られた真理を知ることになりました。地球人類を悲劇に追いやってきた元凶である「霊的無知」を、解決する道が示されたのです。
霊界通信によって高級霊から送られてきた霊的知識を、スピリチュアリズムの思想としてここで紹介します。ただその知識は膨大な量にのぼるため、順序立ててまとめる必要があります。膨大な霊的知識を整理して、体系化する必要があります。ここでは霊的知識を3通りの方向で整理し、スピリチュアリズムの思想[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]として述べていきます。
スピリチュアリズムの思想[Ⅰ]では、私たち人間の霊的歩みを中心軸として、それに関連する霊的知識を整理します。私たち人間は、霊的成長のために生まれ永遠の霊的成長の道を歩み出しました。この「霊的成長」という永遠の時間の流れに焦点を合わせて知識を整理するということです。
スピリチュアリズムの思想[Ⅱ]では、私たち人間を取り巻く3つの世界(神・霊界・地上界)に焦点を合わせ、霊的知識の整理・体系化を図ります。
スピリチュアリズムの思想[Ⅲ]では、私たち人間の生き方に焦点を合わせ、それに関連する霊的知識を整理・体系化します。
*なお、スピリチュアリズム普及会では『スピリチュアリズム入門』『続スピリチュアリズム入門』を出版していますが、この2冊は、ここで紹介するスピリチュアリズムの思想[Ⅰ][Ⅱ][Ⅲ]の内容のエッセンスをまとめたものです。初心者にも、スピリチュアリズムの全体が理解できるようにすることを目的としています。
スピリチュアリズムの全体像と思想のエッセンスを、まず先に理解したいという方には、この2冊の入門書をお薦めします。全体を知った後で、このサイトでスピリチュアリズムの思想についての詳しい内容を学べば、より効果的な学習ができるものと思います。
スピリチュアリズムの思想[Ⅰ]の構成
ここではスピリチュアリズムによってもたらされた膨大な霊的知識を、人間の霊性進化の観点から、すなわち人間の「霊的成長」を中心軸として整理・体系化しています。人間にとって最も重要な要素が霊的成長です。私たち人間は、この霊的成長のために誕生し人生を歩んでいると言っても過言ではありません。
この箇所では従来の思想や宗教における人間観・霊魂観・死生観・死後観・再生観といった重要なテーマを、スピリチュアリズムの観点から取り扱うことになります。構成(目次)は次のようになっています。
目次
- 1.人間の身体構造について
- (1)霊体と肉体の二重構造
- (2)人間の心と霊
- (3)人間の身体の5つの構成要素と、三位一体論
- 2.死とは
- (1)死は、人間にとっての最大のテーマ
- (2)死の正しい定義
- (3)死のプロセスの諸相――シルバーコード切断のさまざまなケース
- (4)スピリチュアリズムがもたらす死生観の革命
- (5)死を讃美する霊界人と、死への正しい姿勢・心がまえ
- (6)葬式・墓について――地上人類の葬送・埋葬思想と、正しい死生観に基づく葬式・墓の在り方
- 3.死の直後の様子
- (1)平均的人間の死の直後の様子
- (2)実際の死の直後の体験談
- (3)生前に霊的真理を知っておくことの重要性
- 4.幽界の様子・幽界での生活
- (1)地上に最も近い霊的世界
- (2)すべてが地上とそっくりの幽界の環境
- (3)地上の宗教的偏見と間違いに気がつく――“地獄も悪魔も存在しない”
- (4)地上世界とは異なる幽界での生活
- (5)思念が現実化する霊的世界
- (6)辛い仕事から解放され、やりたいことが何でもできる世界
- (7)一人の女性の幽界での体験談
- (8)幽界の生活への飽き
- (9)まとめ――幽界は、霊界行きへの準備の場所
- 5.地獄とは――地縛霊の存在と、自己の想念がつくり出す暗黒の世界
- (1)地縛霊の存在
- (2)地獄とは
- (3)憑依現象――悪魔の仕業と恐れられてきた現象の実態
- (4)地縛霊の救済と正しい先祖供養
- 6.霊界の様子・霊界での歩み
- (1)霊界は界層からなる世界
- (2)より高い界層への移動と、霊的身体の段階的変化
- (3)地上の愛のゆくえと、霊界での新たな愛の関係の形成
- (4)純粋な霊的世界の素晴らしさ――霊界の環境と生活
- (5)霊界の時間と空間
- (6)霊界での仕事――霊界は奉仕の仕事を通して共同進化する世界
- (7)霊界は真実の幸福の世界――神を中心とする「霊的大家族世界」
- 7.類魂と再生について
- (1)宗教における輪廻再生の信仰と、スピリチュアリズム内部の大論争
- (2)類魂について
- (3)類魂説に立脚した新しい再生論の登場
- (4)再生の目的
- (5)カルマの法則と再生人生――前世のカルマと再生人生の関係
- (6)民族・国家のカルマと、再生人生の関係
- (7)スピリチュアリズムが明らかにした複雑な再生のメカニズム
- (8)再生人生と守護霊の導き
- (9)再生が必要なのはいつまでか?
- (10)胎児霊の再生について
- (11)前世ブームの問題点――前世リーディング・退行催眠・前世療法の詐欺性
- 8.地上人生の目的と霊的成長のための歩み
- (1)地上人生の目的
- (2)地上人生における霊的成長のための訓練
- 9.スピリチュアリズムの登場と、霊的新時代の到来
- (1)暗黒の地上世界
- (2)霊界におけるスピリチュアリズム運動の出発――高級霊界総動員しての地球人類救済プロジェクト
- (3)スピリチュアリズムによる霊的新時代の到来
- (4)終末思想・再臨思想の真意
- 最後に――現在の地球は、霊的進化の最も遅れた惑星