2.死とは
人間が最初に知りたいと思うのは、自分自身のこと、すなわち人間自身についてです。それに対するスピリチュアリズムの明快な答えを1章(人間の身体構造について)で見てきました。人間が次に知りたいと思うのは“死”についてのことです。人間にとって100パーセント確実な運命は、「死が訪れる」ということです。死を免れることのできる人間はいません。人間は古代から現在に至るまで、この死の問題に対して多大な関心を抱いてきました。
しかし人間にとって最も重大な問題の解答は、どこからも示されませんでした。死について、これまで誰も確信を持って答えることはできませんでした。スピリチュアリズムは、人類史上初めて“死”に対する明確な解答をもたらしました。この章の内容は次のようになっています。
- (1)死は、人間にとっての最大のテーマ
- 1)死は、人間にとっての最大の悲しみ・不幸・悲劇・恐れ
- 2)死の問題解決と宗教の使命
- 3)死生観は人間の生き方を決定する
- (2)死の正しい定義
- 1)脳死は人間の死ではない
- 2)スピリチュアリズムの“死の定義”
- (3)死のプロセスの諸相――シルバーコード切断のさまざまなケース
- 1)自然死の場合
- 2)霊性の優れた人の場合
- 3)物質的・本能的な人の場合
- 4)急な事故死や非業の死を遂げた人の場合
- 5)自殺者の場合
- (4)スピリチュアリズムがもたらす死生観の革命
- 1)死の意味の革命的変化
- 2)スピリチュアリズムの死生観は、地上人類の「人生観」に根本的変革をもたらす
- 3)スピリチュアリズムの死生観は、地上人類の「人間観」に根本的変革をもたらす
- 4)スピリチュアリズムの死生観は、地上の道徳・法律・医学に根本的変化をもたらす
- (5)死を賛美する霊界人と、死への正しい姿勢・心がまえ
- 1)死を賛美する霊界人
- 2)死を悲しむことは間違い
- 3)遺族に対するシルバーバーチの言葉
- (6)葬式・墓について――地上人類の葬送・埋葬思想と、正しい死生観に基づく葬式・墓の在り方
- 1)宗教色を排した現代の新しい葬式の流行(伝統的な葬式の変化)
- 2)霊的事実にそった正しい葬式の在り方――スピリチュアリズムの葬式について
- 3)古代人の死生観と葬送・埋葬思想
- 4)古代中国人の死生観と葬送・埋葬思想――先祖供養と墓は不可欠の要素
- 5)古代エジプト人の死生観と葬送・埋葬思想
- 6)古代インド人の死生観と葬送・埋葬思想
- 7)世界的教理宗教の死生観と葬送・埋葬思想
- 8)日本人の死生観と埋葬・葬送習慣
- 9)霊的事実・霊的真理にそった正しい埋葬の方法――墓に関するスピリチュアリズムの見解
- 10)無縁墓と散骨について
- 11)墓や霊供養にまつわる迷信
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