スピリチュアリズム・トピックス

トニー・オーツセン、再びサイキックニューズの編集長に!

ニューズレター第23号

月刊ツーワールズと、週刊サイキックニューズは、世界のスピリチュアリズムをリードする心霊誌として知られています。現在トニー・オーツセンが編集長を務めているツーワールズは、116年の歴史を誇る世界で最も権威ある心霊誌です。

一方サイキックニューズは、シルバーバーチの霊媒であったバーバネルが創刊したもので、『シルバーバーチの霊訓』を世に送り出すために霊界によって準備されたものと言われています。1981年バーバネル亡き後、トニー・オーツセンが編集長になりましたが、トニーの後は別のスピリチュアリストによって編集長のポストが引き継がれ、今日に至っています。

トニーが去ってからは、サイキックニューズは内容的に精彩を欠くようになり、発行部数も大幅に減少して、あまり魅力のないものになってしまいました。それとは逆にツーワールズは、トニーが編集長になってから購読者も広告数も増加し、ページ数を増やすなど発展傾向に転じています。

少し前のトニーからのメールで、「数日前にサイキックニューズの編集長が突然会社をやめてしまい、困ったオーナーがトニーに助けを求めにきた」ということを知らされました。限られた少人数のスタッフで、毎月のツーワールズ発行に猫の手も借りたいほど忙しいところへ応援の要請がきて、週に一回サイキックニューズに出向くことになったと伝えてきました。しばらくしてトニーは結局、10年ぶりにサイキックニューズの編集長に正式に就任することになりました。

私達が――「かつてのバーバネルのように、あなたが2つの心霊誌の編集長になったことに、霊界の深い配慮と導きを感じます」と述べると、トニーもそれに同感していました。その後トニーはちゃっかりしたもので、ツーワールズで大々的にサイキックニューズの宣伝をしています。

それにしてもサイキックニューズという権威ある心霊誌の編集長が突然辞職するといった無責任な出来事に、英国スピリチュアリズム界の現状の一端を見る思いがしました。さまざまな事情があるにせよ、“スピリチュアリズム”という人生を捧げて取り組むべき聖職に、なぜ誇りと使命感を持つことができないのかと残念に思いました。

これまでトニーの便りから伝わってきた英国スピリチュアリズム界の実状を併せて考えるとき、イギリスにおけるスピリチュアリズムは、今後その内容をレベルアップして本物のスピリチュアリズムに移行していくことができるかどうかの重要な分岐点に立たされていると感じさせられました。

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