スピリチュアリズムは学問ではありません。霊的真理にもとづく実践的な生き方なのです

ニューズレター創刊号

スピリチュアリズムの明かした霊的真理と出会い、そこに歴史的意義を見いだしてスピリチュアリストとなったことは、とてもすばらしいことです。スピリチュアリズムを本物と認めることができた背景に、霊界からの導きがあることは誰しもがよく知っています。では皆さんは、その導きにふさわしい良きスピリチュアリストになっていらっしゃるでしょうか?ここでもう一度、スピリチュアリズムの原点に返って、私達の在り方を見つめ直してみませんか。

皆さんはスピリチュアリストとして、毎日どのような意識を持って生活していらっしゃるでしょうか。霊的真理にそって自分の心を高めるための努力をしていらっしゃるでしょうか。霊的世界に関する知識を、実際の生活にどれほど役立てていらっしゃるでしょうか。

  • 物欲のとりこになりがちな心を“霊の言葉”で戒め、自分自身の内面の成長を心がけていますか?
  • 人生の中で何か問題があった時に、真理とは無縁な人に相談したり、この世的な解決方法を考えるのではなく、霊的真理に照らし合わせて正しく乗り越えようとしていますか?
  • 心霊現象に興味を持ち、いまだにリーディングやあの世からの託宣に従って人生を考えている人も多いようですが、皆さんはそうした現象だけにとらわれていませんか?

シルバーバーチファンと自称される方も大勢いらっしゃると思いますが、シルバーバーチが繰り返し訴えかけていることを真剣に実践することが必要です。もし霊的真理を真っ先に知った私達が、真理を頭の中の知識だけにとどめて自分の心の戒めや人生の指針とすることなく、実生活でそれを役立てなかったとしたら、聖句にある“ブタに真珠”ということになってしまいます。

次にあげるシルバーバーチの言葉をかみしめてみましょう。

「霊の優位性の自覚にもとづく修養的生活――これが最高の生き方です。既成のテキストはいりません。魂の成長ということだけを心がければいいのです。」

『シルバーバーチの霊訓 地上人類への最高の福音』(スピリチュアリズム普及会)p.243

シルバーバーチは、「スピリチュアリズムの敵はスピリチュアリズムの中にある。スピリチュアリズムの発展を阻む最大の原因はスピリチュアリストの内容のお粗末さにある」という意味のことを言っています。一般の人が知らないスピリチュアリズムの知識を自分だけが真っ先に知っていると考え、思い上がっている人を見かけます。霊的知識は本当はその人間の心を深くし謙虚にするものですが、内省的な努力がないところでは、スピリチュアリズムの知識も単なる傲慢さや自己主張の道具となってしまうのです。霊能力についても同じことが言えます。他人にない能力を持ったということで、その人間が傲慢になることがよくあります。そうした霊能者は、霊的真理を何も知らずに反対するこの世の唯物論者よりもスピリチュアリズムにはマイナスなのです。

たとえ何十年もスピリチュアリズムに係わってきたとしても、どれだけ本を書いたとしても、何千何万人の治療をしたとしても、また自分のリーディングがどれほど当たるとの評判を得ていたとしても、それだけでは何ら価値のあるものではありません。もし内省的な努力が常に並行してなされていないとしたら、真理を知った意味がないのです。本来ならば最も高い世界を求めるべきなのに、内省的な姿勢と謙虚さの欠如のために、クリスチャンや新興宗教に係わる人達よりも霊的に劣る、ということにもなりかねないのです。

スピリチュアリズムは学問ではないのです。スピリチュアリズムは信仰ではないと考え違いをされている方が多いようです。シルバーバーチもスピリチュアリズムは信仰ではないという言い方をすることがありますが、それはスピリチュアリズムは従来のような信仰(盲信的信仰、事実にもとづかない信仰)とは違う、ということを言おうとしたのであって、スピリチュアリズムの本質が信仰であることを否定したのではありません。高級霊訓の思想は、これまで地上になかった高次元の信仰を人類にもたらそうとしたことに尽きます。知識はそのための不可欠な手段と考えるべきなのです。シルバーバーチをはじめとする高級霊の説くところは、内省・自己反省であり、無償の奉仕であり、エゴとの闘いであり、神への祈りであり、利他愛の実践であり、全てが信仰的内容なのです。真理を知って、それだけでよしとするような姿勢に対しては、むしろ、それをエゴとして考えているのです。スピリチュアリズムはキリスト教にもない、さらに高い次元の真理の上に立つ信仰なのです。

「知っているということと、それを応用することとは別問題です。知識は実生活に活用しなければなりません。」

『シルバーバーチの霊訓(3)』(潮文社)p.42

「霊性は書物からは得られません。先生が授けるものでもありません。自分自身の生活の中で、実際の行為によって体得しなければなりません。」

『シルバーバーチの霊訓(1)』(潮文社)p.148

霊的真理を指針として、真のスピリチュアリストを目指して歩んで行こうではありませんか!

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