シルバーバーチによって初めて明らかにされた「精神的心霊現象」の本質とメカニズム
――スピリチュアリズム普及会・第3公式サイトに「精神的心霊現象」公開
インフォメーションNo.17
地上サイドからの一方的な解説にとどまっていた、これまでの「心霊現象論」
8月中旬、スピリチュアリズム普及会では、第3公式サイトに「精神的心霊現象」についての解説を公開しました。第3公式サイトの目的は、スピリチュアリズムによってもたらされた霊的知識・霊的情報を提供することによって、心霊現象や神秘的世界・霊能者についての正しい認識を促すことです。すでに「第1部 スピリチュアリズムの心霊現象論の概要」、「第2部 スピリチュアリズムにおける心霊現象論(総論)」、そして「第5部 霊能力と霊能者」を公開しています。今回は「第3部 さまざまな心霊現象」の中の「物理的心霊現象」に続くものとして、「精神的心霊現象」を公表しました。
心霊現象や超常現象は、太古から世界各地で数えきれないほど発生しています。いつの時代にも、人々は常識では考えられない不思議な出来事に好奇心をかき立てられてきました。科学技術の進歩によって多くの知識がもたらされた現代でも、テレビではしばしば心霊現象に関する番組が放送されています。また、書店にはたくさんの心霊関連の書籍が並べられ、人々の関心は尽きることがありません。
これまでの解説書の大半は、さまざまな心霊現象を時系列で取り上げたり、順に並べて説明するというものです。心霊現象に関心がある人々は、そうした書籍を何冊も読み漁ります。しかし、それらは現象の表面的な部分を漫然と説明しているにすぎないため、いくら熱心に読んでも心霊現象の本質を理解することはできません。
世間に出回っている心霊解説書に共通することは、地上人サイドから現象を観察し、それを記述するにとどまっているということです。心霊現象の本質を理解するためには、その発生源である霊界サイドに立つことが必要です。これまでの「心霊現象論」は正しい霊的知識がないため、単に現象のうわべを説明することしかできず、人々の好奇心を煽るだけに終わっていました。心霊現象発生の霊的背景や、現象を演出する霊界サイドの動きについては、全く明らかにされてきませんでした。
シルバーバーチによってもたらされた画期的な「心霊現象論」
今回、公開された「精神的心霊現象」は、霊界サイドからのアプローチによって心霊現象を説明しています。個々の心霊現象を、それを引き起こす霊界人の側から明らかにすることで、これまでベールに包まれていた不思議な出来事の真相とメカニズムを解明することができるようになりました。
そこで述べられている心霊現象についての見解は、すべてスピリチュアリズムの高級霊界通信によってもたらされたものです。なかでも『シルバーバーチの霊訓』は、人類を真の救いへと導く最高の霊的真理を地上に伝えてくれただけでなく、心霊現象についても霊的観点に立った画期的な「心霊現象論」を示してくれました。私たちは『シルバーバーチの霊訓』によって初めて、霊界サイドから見た心霊現象の実態を知り、その本質を正しく理解することが可能となったのです。
世界で初めて公表された、霊的知識に基づく「精神的心霊現象」の分類と解説
「心霊現象」は、現象が発生する場所によって大きく2つに分類されます。一つは物質次元で起きる「物理的心霊現象」、もう一つは精神次元で起きる「精神的心霊現象」です。「精神的心霊現象」は、これまで「主観的心霊現象」とも言われてきましたが、「主観的心霊現象」という言葉には不明瞭さがともないます。そのため第3公式サイトでは、「物理的心霊現象」に対するものとして「精神的心霊現象」という言葉に統一しています。
「物理的心霊現象」とは、物質次元での変化(物理的変化)をともなう心霊現象のことです。ラップ現象や心霊写真・幽霊の出現などがその代表です。「物理的心霊現象」は、物質次元において変化が現れるため、その場に居合わせた全員がその現象を直接、見たり聞いたりして確認することができます。
それに対して「精神的心霊現象」とは、霊能者(霊媒)の精神次元に発生する心霊現象で、霊視や霊聴・テレパシー・サイコメトリーなどがその代表です。「精神的心霊現象」は、霊能者の内部(精神次元)で発生するため、周りの人々が直接、現象を認識することはできません。周りの人間は、霊能者が本人の霊能力で見たり聞いたり感じたりしたものを、間接的に知ることしかできません。
「物理的心霊現象」の発生メカニズムは、すでに明らかにされています。19世紀半ばから20世紀の初めに、当時の一流の科学者たちによって心霊現象の研究が活発に行われました。彼らの徹底した研究によって「物理的心霊現象」には、“エクトプラズム”という半物質が関わっていることが確認されたのです。
一方、「精神的心霊現象」は、これまで単に「霊媒の霊能力によって発生する現象である」と解釈されてきました。しかし『シルバーバーチの霊訓』によって示された霊的知識によって、その複雑な背景が分かってきました。「精神的心霊現象」の発生メカニズムを説明するキーワードは“霊体能力”です。
霊能者は、自分の霊体能力を発揮して「精神的心霊現象」を引き起こしますが、この「精神的心霊現象」を詳しく見ていくと2つの種類があります。一つは、霊能者の霊体能力の範囲内で引き起こされる「サイキック・レベルの精神的心霊現象」です。もう一つは、霊能者の霊体能力を霊界の“霊(スピリット)”が利用することで引き起こされる「スピリチュアル・レベルの精神的心霊現象」です。「サイキック・レベルの精神的心霊現象」が霊界からの働きかけによって「スピリチュアル・レベル」へと高められたとき、霊能者個人の能力の範囲を超えた驚異的な現象を現出させることが可能となるのです。
「サイキック・レベル」と「スピリチュアル・レベル」の精神的心霊現象の違い
精神的心霊現象の一つである「霊視現象」を取り上げて、「サイキック・レベル」と「スピリチュアル・レベル」の違いを説明します。これまでの心霊学では、通常、肉眼では認識できないものが見えるという現象をひとまとめにして「霊視現象」と呼んできました。しかし、それは霊的観点から見ると正確さを欠いています。
「霊視現象」は、発生メカニズムや発生次元の違いによって2つに分けられます。一つは「サイキック霊視力」によって引き起こされる現象です。これは何百キロも離れた所にいる人間や風景・存在物を見るという現象で、半物質次元において発生します。もう一つは「スピリチュアル霊視力」によって引き起こされる現象です。これは霊や天使などの霊的存在者や霊界の様子などを見るという現象で、純粋に霊的次元において発生します。この「スピリチュアル霊視力」は、「サイキック霊視力」が霊界からの働きかけを受けて質的にレベルアップしたものです。霊界の働きかけによって霊視能力の次元が高まり、サイキック霊視力では見ることができなかった霊界の存在者や存在物が見えるようになるのです。
従来の心霊学では、「霊視」について曖昧な分類しかなされていませんでした。それは、正確な霊的知識がないために霊的背景が分からなかったからです。現象を地上サイドから見ることしかできず、霊的視点に立って理解することができなかったのです。サイトでは、霊界の存在者や存在物を見る高次のケースを本当の意味での「霊視」とし、地上世界の存在者や存在物を見るケースを「透視」として区別しています。サイキック霊視力によって引き起こされる現象を「透視」と呼び、スピリチュアル霊視力によって引き起こされる現象を「霊視」と呼んで、明瞭に分類しています。スピリチュアリズムの霊的知識によって、「霊視」に関する新たな定義が示されることになりました。
霊界人が苦労して地上の霊能者に働きかけ、「スピリチュアル・レベルの精神的心霊現象」を発生させるのには、特別な目的があります。それは――「人間は死後もあの世で生き続ける」という事実を証明することです。すなわち“死後存続の証拠”を地上人に示して「霊魂説」の正当性を証明することが、「精神的心霊現象」の主な目的なのです。
「サイキック・レベルの精神的心霊現象」は、人々の霊的世界に対する好奇心を喚起することはできますが、霊魂や死後の世界の存在を証明することはできません。「精神的心霊現象」は「スピリチュアル・レベル」にまで至ったとき初めて、その目的を達成することが可能となります。
このように一言で「精神的心霊現象」と言っても、スピリチュアリズムの霊的知識に照らして考えたとき、霊界の応援や援助を引き出せるかどうかで、現象の価値や重要性が天と地ほども違うことが分かります。『シルバーバーチの霊訓』は、これまで地上サイドから一面的に解釈されてきた心霊現象を初めて立体的に説明し、その本質とメカニズムを明らかにしたのです。
肉体次元にも存在する「超能力」
世の中には広く知られているにもかかわらず、いまだにそのメカニズムが明らかにされていない不思議な現象があります。それらについても今回、世界で初めて解明がなされました。その一つが「物体感応現象」です。「物体感応現象」という用語は、第3公式サイトで初めて使用したものです。その具体例として、ダウジングやアプライド・キネシオロジーやOリングを挙げています。「物体感応現象」とは、物体から発する放射物(物体オーラ)が人間によって感知され、反応を引き起こす現象です。
最近では、“オーラ”という言葉をよく耳にするようになりました。オーラとは、身体から放射されている“生命エネルギー”のことで、それにはさまざまな次元と種類があります。人間の場合、肉体からは“肉体オーラ”、霊体からは“霊体オーラ”が放射されています。“オーラ”は、人間や動物などの生命体のみが発するものであると思われていますが、実は、生命体ではない物体からも放射されています。これを“物体オーラ”と言います。
霊能者は、霊体能力を駆使して“物体オーラ”の中に刻み込まれている情報を読み取ります(*これが「サイコメトリー現象」です)。一般には知られていませんが、“物体オーラ”をキャッチする能力は、霊体だけでなく肉体にも備わっているのです。さらに肉体に内在するこの能力は、人間ばかりでなく動物にも共通しています。
動物には“動物的直感”と言われる、ある種の超能力が備わっていることが知られています。動物は、その物体が自分の肉体にとってプラスとなるものかマイナスとなるものかを直感的に判断し、自然に一致した生き方をしているのです。動物は霊体がないにもかかわらず、なぜこうした能力を持っているのかが、心霊研究者の間で大きな謎とされてきました。しかし、シルバーバーチによって示された霊的知識によって“動物的直感”とは、“物体オーラ”をキャッチする肉体次元の「超能力」であることが初めて明確にされました。
人間も本来、動物が発揮しているのと同じ肉体の「超能力」を有しているのですが、大半の現代人はその能力を発揮できなくなっています。一部の人間(超能力者)だけが、肉体に内在する「超能力」を発揮しているのです。
「物体感応現象」の代表がダウジングです。これは超能力を持った人間が、振り子などを手にして目的とする物体(水脈や鉱脈・温泉など)に近づくと、振り子が激しく振れるという現象です。ダウジングについては、これまでさまざまな仮説が立てられてきましたが、明確な説明はなされていませんでした。ダウジングは、実は肉体の「超能力」が“物体オーラ”の情報を感知し、それに反応することで引き起こされる現象だったのです。
今回、ダウジングやアプライド・キネシオロジー、Oリングといった肉体の「超能力」によって引き起こされる現象についても、スピリチュアリズムの霊的知識によって初めて、正しく理解することができるようになりました。
スピリチュアリズムの霊的知識によって、心霊現象と霊能者の真偽の判断が可能となる
「精神的心霊現象」は、霊能者の精神次元において発生します。そのため周りの人々が直接、その現象を認識することはできず、“ニセ霊能者”による不正や詐欺が横行することになります。ニセ霊能者は、他人には真偽の判断ができないのをいいことに、実際には霊の姿が見えていないのに見えた振りをしたり、相手の前世が分かったなどとウソをついて人々を騙します。テレビの心霊番組に出演してゲストの前世や背後霊を指摘するスピリチュアル・カウンセラーや、アーカシックレコードをリーディングできるなどと言う自称霊能者は、間違いなく“ニセ霊能者”です。
スピリチュアリズムは、あらゆる心霊現象を完璧に解明しています。スピリチュアリズムの霊的知識によって、人々はニセ霊能者の巧妙なウソを見抜く力を持ち、心霊現象と霊能者の真偽の判断を明確に下すことができるようになります。「心霊現象」は本来、きわめて神聖なものであり、それを自らの金儲けや名声の獲得といった私利私欲によって汚すことは大きな罪です。“ニセ霊能者”の不正行為・詐欺行為を摘発して「心霊現象」の神聖さを守ることも、スピリチュアリズムの使命の一つなのです。
第3公式サイトで取り上げられている心霊現象や霊能者に関する解説は、従来のものとは次元が大きく異なります。徹底した霊的観点から示された霊的知識によって心霊現象を整理し解説した、画期的な「新・心霊現象論」となっています。最も次元の高い霊的情報を提供するこのサイトを通して、スピリチュアリストだけでなく、心霊現象や霊能者について学問的に研究しようとする専門家の方々にも、正しい霊的知識を持って研究に臨んでいただきたいと思っています。従来の宗教や思想や学問では明らかにされることのなかった「心霊現象」の真相と本質を知り、深い理解を得ていただきたいと心から願っています。