地上人にとっての最高の手本“シルバーバーチの祈り”
――魂に感動をもたらす“シルバーバーチの祈り”の朗読CDが完成
インフォメーションNo.12
シルバーバーチが示してくれた「真実の祈り」
スピリチュアリズム普及会では、今年の9月に“シルバーバーチの祈り”の朗読CDを完成させました。ホームページなどでお知らせをしてからまだ2か月あまりですが、すでにたくさんのご注文をいただいています。そしてCDを聴いた方々から、感動と感謝の声が数多く寄せられています。「シルバーバーチの祈りの一言一言が心に染みわたり、力が湧いてきた」「深い静寂と荘厳な雰囲気に包まれ、神への感謝の思いで胸がいっぱいになった」という感想を何人もの方からいただき、私たちもとても嬉しく思っています。
今回の朗読CDは、シルバーバーチの霊訓の『The Spirit Speaks』から翻訳したものです。日本語に翻訳された『シルバーバーチの霊訓』は20冊ほどありますが、その中でシルバーバーチの祈りが掲載されているものはわずかしかありません。しかしシルバーバーチの交霊会は実際に、毎回、神と神の摂理を賛美するシルバーバーチの祈りで始まり、神への感謝の祈りで終わっています。
シルバーバーチの祈りも含めて、交霊会全体の雰囲気がそのまま伝わるように構成されているのが、トニー・オーツセンの編集による3冊(*『霊性進化の道しるべ』『地上人類への最高の福音』『霊的新時代の到来』)です。他の編者がシルバーバーチの祈りをほんのわずかしか取り上げていないのに対して、オーツセンは祈りを交霊会の重要な一部分として組み込んでいます。それは、オーツセンの優れた霊性によるものであり、彼の霊的真理に対する深い理解がよく示されています。オーツセンがシルバーバーチの祈りを取り上げてくれたことによって、私たちは「高級霊の祈りとは、どのようなものであるか」をはっきりと知ることができました。
『シルバーバーチの霊訓』が登場する以前の高級霊界通信(『霊の書』やモーゼスの『霊訓』など)では、高級霊たちが霊界において常に祈りをしていることが伝えられています。しかし、実際に高級霊がどのような祈りをしているのかということについては述べられていません。祈りの意義やその重要性は繰り返し説かれていますが、祈りの具体的な内容については、聖書の中にイエスの祈りがわずかに見られる程度にとどまっています。
『シルバーバーチの霊訓』は、数々の霊的真理を私たちに解き明かしてくれました。それは地上人類にとって最高の霊的宝と言うべきものですが、それに加えてシルバーバーチは、高級霊たちが行っている「真実の祈り」の具体的な手本を地上人に示してくれたのです。
交霊会の始めと終わりに捧げられる祈りの中でシルバーバーチは、常に神の偉大さを賛美し、神が造られた摂理の見事さを称賛しています。神に対する賛美と畏敬の念にあふれた祈りは、私たちの心に深い感動を与え、魂を一気に引き上げてくれます。シルバーバーチは、高級霊ならではの広い霊的視野からの考え方を、私たちに示してくれているのです。シルバーバーチの祈りによって、地上人は初めて高級霊の深くて敬虔な神への信仰心を、実感を持って知ることができるようになったのです。
“祈り”はスピリチュアリズムにおける重要な信仰実践
高級霊たちは、祈りの重要性について繰り返し語っています。シルバーバーチばかりでなくインペレーター霊やマイヤース霊なども――「1日のうち、わずかでもいいから祈りの時を持つように」と述べています。高級霊たちが口をそろえて祈りの必要性を強調するのは、祈りはスピリチュアリズムにおける重要な実践項目の一つだからです。
世の中では、スピリチュアリズムは心霊現象の研究であるとか思想や哲学の一つであると考えられていますが、スピリチュアリズムはそうしたものではありません。高級霊たちが常に神に祈りを捧げていることから分かるように、スピリチュアリズムは宗教であり信仰です。しかし、従来の宗教や信仰とは次元を異にする“超宗教・高次元宗教”と言うべきものです。スピリチュアリズムは、高級霊によってもたらされた霊的真理を実践する生き方であり、信仰そのものなのです。
霊的真理を受け入れたスピリチュアリストにとって、祈りは欠かすことができない重要な信仰実践です。祈りは、日常生活の中で肉体に閉じ込められ薄らいでしまった霊的意識を取り戻すための純粋な霊的行為です。神と霊界の人々とのつながりを緊密にし、霊的エネルギーを充電する大切な時間です。祈りによって私たちは、自らを霊主肉従の状態にし、霊的存在としての基本ラインに立つことができるのです。
『シルバーバーチの霊訓』によって、高級霊の祈りに触れることができる私たちは、本当に幸いです。シルバーバーチの祈りを読むことで、また耳で聴くことで、今この時、イエスや高級霊たちがどのような気持ちで神を意識し、神と交わりを持っているかを実感を持って理解することができます。もちろん霊界における高級霊たちの祈りは、物質世界の言葉を使っての祈りとは異なり、もっと深いものであるに違いありません。しかし、シルバーバーチの祈りを通して私たちは、「高級霊の祈りとはいかなるものであるか」を知ることができるのです。
今回、作製した朗読CDは、シルバーバーチの祈りが日本語のリズムにのって私たちの心に響いてきます。おそらく大半の方が、「シルバーバーチの祈りとは、これほどまでに美しいものか!」と感動されることでしょう。その祈りを聴くことによって、私たちの“魂”に霊的エネルギーが注ぎ込まれ、霊的意識が高まるようになるはずです。どうしても一人で祈れないときには、この朗読CDを聴いてみることをお勧めします。シルバーバーチの祈りに耳を傾けるだけで、日常意識が拭い去られ、霊的意識を取り戻すことができるようになります。
皆さんがこの朗読CDによって、深い霊的世界に触れ、心を高めて日々の信仰実践に励んでくださることを願っています。
オーツセンから日本のスピリチュアリストヘのメッセージ
トニー・オーツセンは、バーバネルから特別厚い信頼を受けていた部下であり、シルバーバーチの交霊会に参加していました。シルバーバーチの交霊会の参加者がほとんど他界した現在では、オーツセンは、まさに交霊会の“生き証人”と言える存在です。彼は今、イギリスの代表的な心霊誌『ツーワールズ』の編集長として、スピリチュアリズム普及のために毎日、忙しく働いています。
先日、彼にメールで“シルバーバーチの祈り”の朗読CDが完成したことを伝えました。オーツセンは、クリスマス前までに来年の1月号の編集と印刷を済ませなければならないという多忙な時期にもかかわらず、すぐに返事を送ってくれました。メールには、朗読CDの完成を知って感激したことが書かれており、さらに次のようなメッセージが添えられていました――「私とサークルの皆さん(*スピリチュアリズム普及会)は、スピリチュアリズムと死後の生活についての素晴らしい真理を広めるための手助けをするという、特別な立場を与えられています。私たちは、たいへん重要な使命を持っています。それは、シリアをはじめとして世界各地で起こっている恐ろしい出来事のために必要とされる使命より、ずっと大切な使命です。2015年も私たちにとって良い年となるよう期待しましょう。」
オーツセンのこの言葉は、私たちに対してだけでなく、日本のスピリチュアリストに向けてのメッセージだと考えています。イギリスで孤軍奮闘しているオーツセンと私たち日本人スピリチュアリストは、活動の場は違っても、ともに霊界の道具として働く真の同志です。『シルバーバーチの霊訓』を世界中に広め、スピリチュアリズムの霊的真理を一人でも多くの人に手渡していくために、霊界から託された使命を全力で果たしてまいりましょう。
今年も残りわずかとなってまいりました。皆様にとって迎える新しい年が、神と霊界の導きによって最高の貢献の歩みとなりますよう、心よりお祈りいたします。
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